久米南町上籾地区から発信する「里山創生プロジェクト」始動

豊かな里山の資源を維持回収しながら、「パーマカルチャー」をはじめとした様々な新たなる里山創生プロジェクトが始まります。
そのキックオフ企画として、全国各地で活躍されているふるさと創生のスペシャリストが一同に介し、
「農村保全」「産業振興」「移住促進」の3つの側面から外部ネットワークとの
連携や活動促進の協力支援が生まれることを目的に「里山創生フォーラム」を開催いたしました。

里山創生フォーラムオープニング

本フォーラムのオープニングアクト「倉敷芸能塾」による獅子舞演舞の後、
主催者の上籾みろく農場協議会の杉本会長による挨拶をもってフォーラム開幕。

~杉本会長ご挨拶~
上籾は小さな村でございます。八十数名の皆さんが生活しております。
そういった中で、我々なんとか過疎の村を立て直していこうと脱皮し、
少しでも昔のような楽しい村が取り戻せたらなと思いながら、頑張っております。
一日、有意義なフォーラムにしていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

里山創生フォーラム会長挨拶 倉敷芸能塾獅子舞演舞

 

講演者:カイル・ホルツヒューター、和子ご夫妻(木和土代表)

Profile(プロフィール)

1977年ウィスコンシン州に生まれ、アイオワ州立大学を卒業後、
2003年にパーマカルチャー・デザインとエコビレッジ・デザインを学ぶ。
2006年、ペンシルバニア州立大学大学院博士前期課程を終了し、
2011年に日本大学大学院博士後期課程を終了(日本における
ストローベイル建築の温室度環境と壁内湿気対策を研究)。
「楽しい」「美味しい」「美しい」「自分らしい」を自身の原理とし、
現在、世界各地でパーマカルチャー、ストローベイル建築の
ワークショップ指導などを担当している。

テーマ「How to make community 上籾 in Premaculture way」

パーマカルチャーとは、パーマネント(permanent)とアグリカルチャー(agriculture)を組み合わせた
”永続する農業”を意味する造語で「自然のエコシステムを参考にし、
持続可能な農業や社会、暮らしの創造」を、実践を伴う総合的な哲学・学問。
パーマカルチャーは、
・自然のシステムの観察(天候・気候・資源・地形・植生・生き物とその習性など)
・伝統的な生活、先人の知恵(伝統食・保存食・機械が入る前の農法、伝統工芸・伝統建築技術など)
・現代の技術的知識との融合(適正技術)
の3要素から成り立つ。過疎化と限界集落問題・空き家問題・移住者の就職先・休耕農作地の荒廃など
里山再生の課題に対してのパーマカルチャーの挑戦として、上籾にパーマカルチャーセンターの設立を計画中。

 

パーマカルチャーセンターの可能性(計画と展望)
①農村保全・棚田保全
・耕さない田んぼの会とオーナー制度
②産業振興
・里山再生の担い手の育成としてパーマカルチャーデザインコースの開催や、
エディブル教育(学校内に菜園を作り、学校の教科と菜園での授業を統合した教育。)授業の導入で、
里山を慈しむ心を養う教育として、親子で参加できる授業の開発と開催。
・タイニーストローベイルハウスなどの工法で自然建築を学べる学校の開催も計画中
・国際交流・大学連携し、日本の伝統工芸や伝統建築の講座の開催。
・食の安全性・無農薬・有機栽培の可能性
・LOHASカフェで発酵食やオーガニック・健康食・特産物・食品開発
・米ぬか酵素風呂やハンジュンマク・サウナを取り入れた養生園の運営。
③移住促進
・地域の空き家を改造して移住を促進し、アウトドアキッチンを活用してコミュニティを形成する。

講演者:五十嵐武志、ひろこご夫妻(五十野園代表)

Profile(プロフィール)

農薬や化学肥料を使わずお米を生産する不耕起栽培の第一人者。
千葉・南房総にて、「耕さず、農薬・肥料や除草剤を使わない」方法で
お米づくりを実戦しつつ、「耕さない田んぼクラス」を
定期的に開催している。

お米作りについて~耕さない田んぼ~

冬季湛水不耕起移植栽培の第一人者である農業技術者の岩澤信夫先生に栽培方法を学び、
10年間の稲作で培った経験から、耕さない田んぼの教室を定期的に開催している。冬季湛水不耕起移植栽培は冬の田んぼに水を張る+田んぼを耕さない+苗を栽培してから田んぼに移植する
水を張る時期を自分たちで観察して判断をし、耕さない「固い土壌」に、丈夫な苗を植えることが必要。

 

耕さない田んぼの1年
・10月-11月…田んぼの準備(雑草・稲株・畦の草刈りと水路の準備)
・1月下旬…田んぼに水を溜め、クロ塗りを重ねる→田んぼの完成
・2月…岩澤式の低温育苗スタート
・3月…田んぼに水を溜める
・3月中旬…発芽の一歩手前に揃えた種籾を種まき
・5月…田植え
・6月…生き物観察
・7月…畦の草刈り
・8月…出穂
・9月…稲刈り・乾燥・脱穀
「耕さない田んぼ」とは機械や人の手を使って田んぼを耕さないもので、
お米作りの基本と作物の生理・生態を理解したうえで選択と実践を積み重ねていく栽培。今年から、上籾みろく農場協議会と「耕さない勉強会」を開催予定。

岡山うらじゃ連 鬼縁などによる、うらじゃ演舞パフォーマンスでは、 観客・スタッフなど、開場全体が盛り上がり、笑顔あふれる時間となりました。

 

ファシリテーター

シキタ 純 氏 NPO法人ビーグッドカフェ 代表理事

Profile(プロフィール)

1999年から「持続可能な社会」をテーマにしたNPO法人ビーグッドカフェを設立。
「地域コミュニティの活性化」、「オーガニックな農と食の普及」、「子どもに向けた環境教育」などを
事業の柱に広く活動を展開中。また、阿部昭恵夫人と共に日本各地の地域プロデユーサーと地方創生を
考えるフォーラムを総理公邸で不定期に開催している。

パネリスト

林 良樹 氏 NPO法人うず 理事長

Profile(プロフィール)

東京から100キロ圏・約2時間。海の方は観光と漁業、内陸部に入ると棚田100選の一つの
大山千枚田がある千葉県の鴨川に18年前に移住。
千葉・鴨川を拠点とし、里山全体を価値ある社会の共有財産として保全するため、
無印良品くらしの良品研究所と共に「鴨川里山トラスト」を行う里山保全活動家

「活動の報告」

ちょうど移住した18年前頃、大山千枚田で棚田オーナー制度が始まりました。
棚田をどんどん再生していって、毎年オーナー制度を増やしていき、
今では375枚を再生し、棚田オーナー制度は145口くらい募集して毎年継続しています。僕らは、地域通貨を作って、コミュニティを作りました。
みんなで仕事を作り始め、地域の課題を解決する便利屋さんグループを作り、みんなでカフェを作り、
NPO法人うずを作りました。そして、地元の方達に先生になってもらったりして、若者達が沢山学びに来る
世界中の伝統的な文化を学ぶ学校を始め、長老たちと一緒に都市農村交流も始めました。
地元住民だけでは、もう村を支えられません。
地元住民と新住民と通ってくる都市住民と三つの力を合わせて融合した新しい村作りをしています。都会の人に一気に移住してもらうのではなく、遊びに来てももらう。
通いながら、空いてる農地をみんなで利用して食べ物を作って家族で豊かな時間を過ごして
そういう取り組みをしながら村を守る。そんな取り組みを日本中で広めたい。企業・大学との連携で、廃校を利用して千葉大学の「サテライト教室」と
無印の「サテライトオフィス」が入ります。無印良品とは、「鴨川里山トラスト」という活動をしています。
棚田のお米でお酒を造って…去年、無印良品で売ってもらいました(1000本が1月で完売)
米・味噌・醤油・酒・手仕事など、昔、日本人がやっていた暮らしをもう一度
都会の人と一緒に体験する。そしてその体験をしながら山の中の農地とコミットを守っていく。
自然環境と、生活文化を含めた里山全体の空間と時間を社会の共有財産として保全していく。
それを、市民もNPOも自治体も企業も大学もみんなが手を繋いでやる時代に入りました。「人と自然~都会と田舎の共生社会」を広げていきたいと思っています。
そういう、持続可能なローカルが、持続可能な地球を作ると思っています。

坂本 重夫 氏 広島県有機農業研究会 代表

Profile(プロフィール)

有機農業を始めて35年以上。
お米作り・野菜作り・鶏を結びつけて、自然循環し、それぞれを有機的に結びついた農業スタイル。
21歳の時に玄米菜食を知り、食べることの大切さに目覚める。1978年から妻と共に有機農業をはじめ、
1991年から、2haの山林を開墾し、畑、果樹園を開き、鶏舎も建てる。自然エネルギーによる
エネルギーの自給も模索中。

「活動の報告」

「有機農業の目指す社会とは」
・地域で自給、つながっていく社会~生消提供、地産地消
・輸入に頼らず、地域にある資源を活かす~持続可能社会
・生産者と消費者のつながり、健康な体と心づくり~食育
・エネルギーも自給~自然エネルギー、廃食油、脱原発
・若者が地域で活躍する社会~新規就農を応援マクロビオティック(地域でできたものを丸ごと食べる、玄米と野菜の食事法)を農業を始める前に
3年間勉強して、自給自足の暮らしを田舎で始めたいと思い、有機農業を始めました。
有機農業ということは土作りが重要になります。
5年10年すると安定してきて肥料もほとんどやってないですが、始めたころは色んな問題や課題がありました。
私の所は、年間約50種類・60種類の色んなものをムネごとに変えて作ります。
それぞれが補い合って作るので、一つに虫が来ても、隣に影響はありません。
燐作とか混作とかいろいろ工夫すると、ほどんと農薬なしで作れるようになります。
不耕起は最初難しいですけど5年、10年、15年すると非常に安定して、耕さなくても野菜ができています。
出荷は地産地消ということで、地元の消費者の人と活かしてもらっている人に直接販売ということでやっています。パーマカルチャーの中で家畜というのは、私の農場の中では大事な部分で
家畜(鶏)がいることで、いろいろ循環して回っていきます。鶏のエサは全て地域の中でできた
お米とか米ぬかなど、その地域の中で出た産物を利用した国産の飼料で育てています。私の有機農業の一つの基本は堆肥を作るということで、
堆肥の材料はここの里山で出てくる落ち葉や色んな草です。
飼っている鶏の鶏糞など、を活用するという方法で、発酵させるというプロセスを通すと全てが有効に活用できる。野菜・米・果樹・家畜・里山の色んな資源が繋がりながらやっていける農業がパーマカルチャーの一つだと思います。

梶谷 譲 氏 梶谷農園 代表

Profile(プロフィール)

中学卒業後、15歳でカナダへ渡り農業を学ぶ。現在は、広島県三原市で葉野菜とハーブに特化した
梶谷農園を経営し、全国の有名レストランへ卸している。国内のみならず
世界のガストロノミーと直に繋がる農業家。

「活動の報告」

小さい農家でも、ちゃんと利益を生んで、農業で暮らしができる。そんな農業をやりたくて
10年前に農家を継ぎました。旅行で学んだのは、たくさんの植物と野菜なんですけど、
どうしてもスーパーに並ぶ野菜となると、みんな同じようなものしか作らないんだろう?と思い、
その旅行の時に色々学んだことを取り入れて始めました。
そして、獲れたハーブを、僕はすぐパリに持って行き、三ツ星レストランのシェフに、「これで料理して」
とお願いして、三ツ星シェフが「美味しいよ!使える!」って言ってくれて、
そこで修行した人で、日本にいる人を紹介してもらって、そこから始まりました。ここで必要なのは無農薬。やはり薬を使ってしまうと身体によくないし、生食なんで、
そういう面で有機農業をやっています。いつも新しいハーブや植物を見る時は、農家ではなく料理人になった気分で、何の料理に
合わせたらいいのかなど、農家的発想ではなく、料理人が何を求めているのかというのをいつも考えています。今のところ、3日に1回種まきをすることによっていつも違うサイズの野菜があるようにしています。
うちの特徴の一番は、料理人と直接話をして、何を卸すかというのが決まってきます。
今までは、そこにたくさんの仲卸や野菜担当、資材科という色んな人が入り、伝言ゲームみたいになって、
農家に来るときには、わけがわからないことになっている。
僕の場合は、料理長から直接電話を入れてもらって、何が欲しいかなどを相談します。
そうすると農家もわかりやすくて、何が欲しいか、どのサイズが欲しいかというのが明確にわかってくるし、
誰が使っているかを想像しながら収穫とかパッケージングすることによって、美味しさにつながってくる。面白くて、なかなかスーパーでは入らない物を中心にやっています。
セロリも小さい新芽であったり、バジルもとても小さいサイズで出荷します。
(バジルが大きくなりすぎると、パスタがかくれて主役がどっちかわからなくなる)そして、実際に卸している店に食べに行く。
そこで実際にシェフが何を想像しながら作っているか、それを食べている人は自分の野菜を
どう思うかという最後のところまで、食べに行き、見て、お皿の上の状態を想像して栽培や出荷をしています。

石原 達也 氏 岡山NPOセンター 副代表理事

Profile(プロフィール)

NPO歴15年、NPO支援歴13年。ボランティア・NPO・地域活動・社会事業などの経営支援全般を行い、
地域コミュニティの在り方を変え、進化と深化を促進している。

「活動の報告」

岡山には中山間地域と呼ばれる地域が非常に多い県で、
面積の7~8割が中山間地域と言われるところになります。
どうしてもそういう所から、人口の減少というのは進んでいます。
人が減っていくと町の色んなことが変わってきて、だんだんお店が無くなったりとか
交通のバスがなくなったりとか、そうしたことも増えていきます。赤磐の「夢百笑」というところは、地域で自分たちでお金を出し合って出資してお店を始めました。
地域の人たちが育てた野菜や果物をここで販売し、逆にそこに来た時に、遠方に買い物に行くのが
難しい高齢者の方がここで買い物ができるという場所になっている。加茂の方では、自分たちの中で草刈りとか助け合いができる組織を自分たちでNPO法人を作り、
運用しています。
その他に、地域の人が寄り合うような場所が必要だということで、みんなで集まってカフェをしたり、
居酒屋をするという地域もあります。津山市の高倉という地域には東京から若い人が移住してきていて、彼らは、自分たちの子供たちが遊べる
場所を作ったり、その中で未来ビジョンのようなものを作って、自分たちで自分たちの町を運営しています。
移住してきた人と地元に居られる人たちの意思を尊重して一緒にやっていくことが非常に大事だと思う。自分たちが自分たちで何とかしようと動くから、周りの人がお手伝いをしてくれて、
色んな繋がりができてやっていけるはずだと思います。美作の上山というところではトヨタ自動車さんから2億2000万円お金を頂いて、プロジェクトをやっています。
ここも山間地でお店も無いし、棚田しかないところで交通の便も難しく
今色んなテクノロジーの力を使って、電気自動車の車両を入れたりして、高齢者の方でも
農業や生活が続けていけれるようなことをしたり、そういった生活の不安を取り除くようなことをしていく中で、
介護と農業を組み合わせた新しい仕事づくりをすることで、
ここで若い人が生活していけるような村作りをしています。

ディスカッション

行政や近隣の人たちとうまくやっていくには?
コミュニティを作る。村の活性化をするということで、移住もしくは新しく何かを始める方というのは、
周りの方たちとどうやっていくかというのが非常に重要だと思います。
なので、行政や近隣の方たちとうまくやっていく仕組みづくり上籾活性化の中核チームをどのようにするか.
林さんは18年前に鴨川に入られて、地域の方と仲良くやってこれているいる林さんなりのコツは?
移住当時はとても怪しまれた。そこから、村の人たちと対話して、一緒に共同作業をして、
ゆっくり信頼関係を築いてきて、そして、村の長老たちと都市農村交流を始めたんです。
村人全員がそれに賛同しているわけではなくて、一部の人がやってみようか。
そしてその一部の人が小さな成功事例を作っていって、その小さな成功事例を積み重ねていって、
それが広がっていった結果だと思っています。
小さな成功事例を、賛同者から小さく始める事が大事なんじゃないかと思います。
坂本さんは有機農業をはじめて、周りから大丈夫か?虫が増えないか?など
最初ご理解いただけなかったことや苦労などありました?
私が始めた35年くらい前は、有機農業ってどんな農業?そんなのできるはずないと、
そういう反応がたくさんありました。
ここ10年20年で変わってきて、70過ぎの人がやっている農業地域で、
若い人が入ってきて、やってくれないとできないというのが共通認識。
どんな人でもいいから、有機農業をやりに来てほしいという流れになっています。
梶谷さんは、先鋭的なことを始めたと思うんですけど、それは地域の活性化になったりしますか?
山の中から天然の物も獲ってくるので、シュンサイや野生のセリ野生のクレソンとか、すごく需要があるんですけど、
なかなか出回らない。それを地元の人たちに紹介したりとか、一緒に獲りにいったり。
農業をやりたいけど、やっぱり儲からないとか、大変とか、持続できないと言う人たちも
うちで研修してうちのこのやり方だと、小さい規模でもうまくやっていけると、若い人たちが独立していきます。
素晴らしい!地域・コミュニティの活性化ですね。
石原さんは行政の仕組みもよくご存じだと思いますが、
新しい事業を始めるスタートアップの時期を国の制度を使って始めるということもありますよね?
その他にも、国の使える制度とかもあると思うんですけどいかがでしょう?
例えばIT使ってとか、情報インフラで何かというのは総務省からお金が出たり、
農業関係だと農泊とか農家民泊みたいなのをするとお金が出るとか、新しく農業機械を開発するとか
新たなものを試すとかだと、お金が取れるというのもあります。
地方には過疎債みたいなお金で、過疎に対して出ている交付金を使って何かをするという手もありますし
あとは、多面的機能支払事業というのもあって、農業自体が色んな多面的な効果を持っているということで、
そういうことを地域の共有的な場所でやるということであれば、そこにお金を出しますよという制度もあります。
国もこちらに向かって、追い風を吹いてくれているわけなんで
地域おこし協力隊は3年で終わるんですよね。3年すると愛着がわくわけですよね。
そういうことで、移住の促進にもなりますし、新しいことにチャレンジする時に自分だけじゃない。
味方もふやしていけるというのがあるんで、そういう国からの風というのも活用できると…。
そうですね。コチラでやることをしっかり決めて、そのために必要なお金を集めるということは、
今はかなり選択肢が多いと思いますので、色んなものが使えると思います。
若者が移住するような魅力的な地域とは?
次のテーマですが、どうやって若者が移住するような魅力的な地域にするか?
移住に適した条件って何だろう?まず林さんお話をお聞かせください。
そこで暮らしている地元の人も移住者たちも活き活きして楽しそうに暮らして、みんな自分らしく生きている。
そういう生き方をする人が、次から次へと連鎖反応して移住者が増えます。
ここにいる人たちが暮らしを活き活きと夢を持ってやれば、どんどん人が集まってくる
そうやってひとが集まってくれば、行政も応援しよう!周りの人も地域の人も空き家を貸そうじゃないかって
良い相乗効果が生まれると思います。
今のSNSだったり、インターネットを使えば世界中か注目しますよね。
坂本さんいかがでしょうか?
私のところでは、有機農業を続けてきた人が何人もいる。
そこではしっかり販売もしているし、農業の基礎的なこともあるので若い人が来て学びやすい。
あとは販売ですね。神石高原町は福山市にアンテナショップがあって、福山市でも販売ができる。
今は行政も繋いで、福山市の学校給食を有機農産物にするという方向になっていて、
そういう仕組みがあるということで若者たちも安心して入ることができてるんじゃないかと。
だんだん見えてきたきがしますね。それでは梶谷さん。
若い人が今までの預けるだけでは誰が食べているのかもわからないしヤル気ってでてこないんですけど、
もっと自分がかかわって作っていくと、人の喜びがダイレクトにつたわってくるので
そうすると、やりがいもでてくるし、楽しさも出てくるんじゃないかと思います。
朝起きた瞬間から、今日誰かを喜ばせるために、こうしよう。ああしようなんて考えていると、本当に楽しいんです。
梶谷さん見ていても元気いっぱいワクワク。アクセル踏んで毎日生きてる感じがするんで、
若者にそういうのを見せられると、そういう生き方あるんだ。と、近寄って近所に住もうかとか思いますよね。
石原さん。若者が移住する魅力的な地域をどうやって作りましょう?
皆さん言われた通り、結局は人だと思うので、面白い人がいるというのは非常に大きなことになるかと思います。
そう考えると、その人を地域の人が受け入れてくれる体制があるかというのは非常に大事で、
地域側で受け入れる体制が非常に大事だと思います。
まず、一度上籾に来てもらうには?
棚田百選にも選ばれた上籾ですけども、最初のステップとして、良いところだよ!っていうのを発信して
まずは来てもらうことが大事なんじゃないかなと思うんですけども。
とりあえず次のステップとして、「ちょっと見てみよう」という人を招き入れる作戦は、どんなことから始めましょうか?
地元の人にとって、一番マイナスだと思っている部分が、外から来た人にとっては宝物に見えたりするんです。
なのでその入り口を作ってあげて…何でもいいんです。カイルの土壁のワークショップをやったり
面白いことをやろうと考えてやれば、人がすぐに集まると思います。
カイルさんが移住して素敵な住まいを作ったら絶好のチャンスですから
関心ある人は手伝って!とSNSやインターネットで呼びかければ、
色んな所から人が集まるんじゃないかと思います。
その時に、自分でやってみたいなと思っていただくことが出来ると思います。
坂本さんいかがですか?
広島市から1時間程かかる福富町というところは、毎週、土日になると車で駐車場がいっぱいになるんです。
なぜなら、そこには食べるところがある。地元でできた自家栽培の小麦を使ったパンや
酪農家が営むジェラートとか、地元産の物を使ったレストランなど、美味しいものがあるところには人は来ますね。パーマカルチャーや有機農業をアピールすることプラス、出来たものを食べるところを用意して「あそこに行けば美味しいものがある」というのはすぐに広がります。
都会の人は、今日はどこに行こうかと。車で1時間2時間は全然わけないです。
ココも、そういう人たちが来る場所になるじゃないかと。
勇気づけられる意見をいただきました。
梶谷さんいかがでしょう?
日本酒を作るというのが面白いと思います。
お酒とか作っていくと盛り上がるし、みんな好きだし、日本酒のレベルの高さは世界的に見てもすごいんですが、
日本の人があまり気づいてない。海外の人たちも注目してるんで、面白いと思います。
まずパリに行って売りましょう!
やってみましょうよ!そっからすべては始まったと梶谷さんもおっしゃってます。
それでは石原さん。
カイルさんていう存在が面白なと思います。
こんなところにアメリカ人が来て住んでること自体が一番わかりやすい違和感だと思うので
そのキャラで押すっていうのが一番わかりやすいんじゃないかと。
なので、地域の人たちとカイルさんがやっていく営み自体が面白く発信されていけば、
それ自体がコンテンツとして十分面白いのではないかと思います。
カイルさんとまだ繋がっていない方へ私から。
カイルさんは、あたたかいし、礼儀正しいし、良い人なので、皆さんぜひ!色々いいお付き合いをして頂いて、
ぜひブランディングに一役も二役もかっていただいたらいかがでしょうか?
住民の方からのご意見ご質問その1
獣害や交通の不便さや行政との連携など、問題は多々ありますが、活性化はできるんでしょうか?
鴨川も同じです。熊以外は全部出るし、補助金もなかなか農村方面には出ないし、だからこそ、僕ら市民がやるしかないんですよね。
コツコツと、出来ることをトライ&エラーしながら。
地域の人と、新住民や、外の力(大学や企業)と繋がりながら、一歩一歩その土地で、一人一人が出来ることをネットワークして連携しながらやるしかないと思います。
例えば、クラウドファンディングとかは、GOALが見えれば引っ張ってこれるような時代になっています。
こういう魅力的な地域に対しての新しい事業に対してはとても関心高く見ていらっしゃる方が
たくさんいらっしゃるのが事実です。
過去は大変だったと思いますが、何らかの解決策があるのでは…。
一つは、選択肢はたくさんあるので、自分たちでお金を持ってくることはやったほうがいいと思います。
行政側も変えていかないといけないのはおっしゃるとおりで、
自分たちはこういうことをしているから、こうしてくれということを言っていくことは非常に大事。
そのためには、コチラから先に行動を起こしつつ、しかるべきことは提案していく。
提言することで、必要なことや知りたいことは、全国の色んな知恵を借りたら良いんじゃないかと思います。
住民の方からのご意見ご質問その2
農家に生まれて、最近継いで何もわからないんですけど、
農薬を使わずに、お米を作りたいと思っているんですが、自分のところは使っていなくても、
隣が使っていたら自分の所にも農薬の影響はあるんでしょうか?
昔は粉剤の農薬を使うところが多かったんですが、今は液剤を使うところが増えてきています。液ですから、周りに飛ばないんです。
逆に、隣の田んぼで農薬を使って、そっちの害虫が自分の田んぼに飛んでくるということも
非常に少なく、移動しないということです。

㈱パソナ岡山様と、道の駅くめなん様のご協力で抽選会が行われ、
上籾みろく農場協議会 山本副会長の今後への展望と、皆様への感謝の言葉をもって、
フォーラム閉会。
里山創生フォーラムパンフレット 里山創生フォーラム報告書