上籾棚田復元事業

上籾棚田復元事業の歩み

岡山県久米南町上籾地区は、開村1300年以上、農村文化が色濃い「日本の棚田百選」に認定された棚田が有名な典型的な中山間地域(里山)です。 上籾地区の棚田面積は22haあり「耕して天に至る」景観は荘厳で、地域の最高峰にため池があり周辺の山とよく調和し、黄金の稲穂が風になびく様子は、「黄金の谷」と讃えられていました。

この地区の棚田と周辺の四季折々の景観を楽しむために、県内外から久米南町を訪れる「棚田ファン」も多くいたのですが、全国的に見ても高齢化率が急速に進んでいるこの地域は、平均年齢が76歳という状況で、今のままでは限界集落から消滅集落の一途をたどっています。

このような状況を打破するために、「上籾みろく農場協議会」と株式会社パソナグループが中心となり、平成30年4月、11,000㎡の耕作放棄地を復元し、美しい棚田を蘇らせました。また翌年、3,000㎡の棚田をさらに復元しました。復元してできた米は「上籾棚田復元・お祝い米」として販売しています。今後も復元事業は推進していき、「黄金の谷」と讃えられた美しい姿を取り戻していきます。